シンゴジラ

 シンゴジラを観てきました。

 予想していた以上に見応えがあり面白かったです。ゴジラ映画を映画館で観るのは確か1991年の『ゴジラvsキングギドラ』以来実に25年ぶり!当時はまだ小学生だったかな…。私が小学生の頃、よく深夜に昭和のゴジラ映画が放映されていてビデオ(VHS)録画をしてよく見ていたものです。それがきっかけでレンタルビデオ屋さんでゴジラ映画のビデオを借りて昭和ゴジラはほとんど見ました。”予想していた以上に”とは実はあまり期待していたわけではなかったからです。平成ゴジラは何作かビデオや映画館で何度か見ましたが、私自身が、中学生になりゴジラ映画を観ることがなんだか子供っぽく思えてきて関心が薄れていったことと、だんだん映画の好みも変わってきたこともあり疎遠になっていきました。今回は16年ぶりのゴジラ映画だということと、お盆で時間に余裕があることもあって観に行ってきました。以下感想を述べます。

 まず良かった点

 映像がとても迫力がありました。ゴジラが上陸して東京で大暴れするシーンはホントにこれ日本映画か?と信じられなかったです。そりゃハリウッド映画の映像に比べたら若干見劣りしますが、それでもよくぞここまで作り込めたなと感心しました。邦画のCGってあまりにもショボすぎてがっかりさせられることが殆どですし。さすが東宝映画製作なだけあって何としてでもヒットさせるという強い意志を感じさせられました。今や東宝映画製作の映画ってゴジラシリーズだけらしいですしね。

 また、ストーリーが割とスムーズにテンポよく進行してくれて、役者のセリフが長ったらしかったにもかかわらず自分でもすんなりついていけました。ストーリーといっても実は単純で、関東近海に謎の巨大生物が出現→巨大生物現れるも一旦海に引き返す→ゴジラに進化してもう一度上陸→戦うという流れなので途中で訳が分からなくなる難解さはないです。役者のセリフのテンポがよかったのと巧みなコマ割りも奏功したんじゃないでしょうか。

 あと、役者が凄い豪華でした。長谷川博己竹野内豊石原さとみ高良健吾大杉漣柄本明平泉成、…主要キャスト以外にも見たことある顔ぶれがゴロゴロいました。よくこんなメンツを集めたなあと感心しますね。

 次に不満な点

 ゴジラの造形に個人的に不満がありました。まず、最初に東京に上陸したときのゴジラは第1形態と呼ばれる四つん這いのイグアナかオオトカゲみたいな姿でしたが、あれはないだろうと思いました。最初はこれからゴジラと戦う敵役の(アンギラスみたいな)怪獣かと思いましたがゴジラになる前の幼虫みたいな姿だとわかりガクッときました。また、ゴジラの完全体に成長した姿で体の内部から赤い光が浮かび上がっていますが、あれもちょっと抵抗を感じてしまいました。やはり庵野秀明監督なだけあってエヴァンゲリオンの影響がどうしても出てしまうんでしょうね。或いは体から粘液を垂れ流す様はナウシカ巨神兵を思い出す。ゴジラには漆黒のボディにシルバーの背びれが一番似合うと思います!

 また、ゴジラ自体が本作で完全にCG化してしまったのはちょっと残念です。特撮映画といえば怪獣のぬいぐるみを着たスーツアクターがミニチュアの大都市をぶっ壊す撮影風景が想像されると思いますがおそらく一切そういうのはありません。ちょっと風情が無いですが、これは時代の流れで仕方ないかもしれませんね。

 役者のセリフが不自然に長いのも気になりました。有事にあたり官僚や学者が法律上の、あるいは技術的、学術的な専門用語の飛び交う議論が交わされることはあるでしょうが、あんなにくどくどと説明するような話し方をするのかなとちょっと疑問でした。観客に説明する意図もあったんでしょうね。

 総括

 このシンゴジラはシリーズ第1作目の『ゴジラ』(1954)をかなり意識して作られています。映画を観終った後Dailymotionで1作目のゴジラを観たんですが、話の流れが殆ど一緒でした。庵野監督のリスペクトが感じられます。

 主演の長谷川博己はじめ出演者の演技もゴジラという未曽有の脅威に対する緊迫感をうまく表現出来ていたんじゃないでしょうか。英会話教室のCMに出演していた石原さとみの英語の発音が下手糞らしいですが、そこは言わないであげてほしいですね。

 本作は”日本対ゴジラ”というキャッチコピー通り、主に政治家、官僚の立場の人たちが総力を結集してゴジラに立ち向かうという内容です。前例のない事態に直面して右往左往する政治家たち、放射能をまき散らすゴジラの脅威に福島の原発事故を重ねる人は多いようです。また、意思決定に時間のかかる日本、自分たちでどうすることもできずアメリカに泣きつく日本、諸外国から理不尽な決定(本作では東京での核兵器使用)を押し付けられる日本といった具合に色々と日本の現状に思いを馳せる方もいらっしゃるようです。が、私はそういう深読みは不要で単純に怪獣映画として楽しめればそれでいいと思います。絶賛するほどではないですが、十分楽しめる映画でした。

 終わり方が続編を匂わせているように感じたんですが、どうなんでしょうね…

名古屋城宵祭り④

 本丸を出たところの櫓とお堀です。

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ちょっとお堀を見下ろしていると…

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亀が…カミツキガメかな?

 一部では天守閣も木造で再建しようという話があるらしいですが、資金面でどうなんでしょう?本丸御殿は150億かかるらしいですしね。わくわくする話ですが、ちょっと現実的ではありませんね。本丸を出た後は屋台で適当に食って帰りました。また来年行けたら行こうかと思います。

名古屋城宵祭り③

 続いて天守閣へ

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天守といってもレプリカのビルですけど…。隣の櫓伝いに入ります。

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 中はいろいろ展示品とかがあって、まあこんなものかという感じです。

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天守閣の中はあまり撮影してません…スイマセン。そんなに興味を惹かれるようなものもなかったので。↓天守閣最上階からの名古屋駅周辺の景色です。

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続く

 

名古屋城宵祭り②

 早速本丸御殿に入ってみましょう。

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 使用している木は全て檜などの高級木材で独特の香りが内部に漂っています。我々見物人が壁や柱に触らないように、鞄などを当てないように係の人が目を光らせていました。まあ、こんな立派なつくりじゃ仕方ありませんね。↓

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ふすまは全て金屏風に障壁画…こんなの作れる人、描ける人がまだ日本にいるんですね。そっちに感動。

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天井には漆が塗られていました。

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 台所も作ってます。コンロかな?

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本丸御殿の再建工事が完了するのは平成30年になるそうです。工事部分は覆いがされています。

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続く

名古屋城宵祭り①

 先日、名古屋城宵祭りというイベントに行ってきました。これは毎年お盆の時期に10日間行われる夏祭りのようなものです。普段一人でいることが殆どなのでたまには人の多い所へ行ってみるか、と思い出かけてみました。

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 思ったより人は少なかったです。みんなお盆は遠出している人が殆どなので城に来る人は少ないのかもしれません。私の一番の目的は現在再建中の本丸御殿を見学することでした。尾張三河は城でもつ、なんていう言葉を聞いたことがありますが、実は名古屋城は石垣と一部の櫓以外は空襲で焼かれていて、現在建っている天守閣も戦後に建設された鉄筋コンクリートのビルです。本丸御殿も焼失したのですが、現在かつてと同じ木造で再建工事が行われています。完成した部分から順次公開しているので、観に行ってきました。

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 続く

 

HOMESICK(ホームシック) "EXPEDITION SHORTS"

 今季夏用のショーツとして購入したホームシックのEXPEDITION SHORTSの感想を書きます。

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Homesickというブランドはたぶんあまり知られていないと思います。私は安城ミラーボールで初めて存在を知りました。このブランドはホームページを出してないらしく、またカタログも無いようなので、取扱店で現物を確認するしかないようです。Tシャツ、ネルシャツ、ジーンズなどを細々とリリースしているようですが、どれもなかなか品質が高く侮れないと思います。値段も安くはない。私はショーツをあまり持っていないので試しに買ってみました。

 生地は結構しっかりしています。あまりにも厚手だと暑苦しいし、薄手すぎると汗と擦れによってすぐに劣化しそうですが、丈夫でありながら決して厚手過ぎず快適に穿き込めるのではないかと思います。ただ、ベルトループが細いのでこれに合う細目のベルトが無い方は注意が必要です。私は幸いVintageworksのベルトがあったのでそれを使用しています(上の画像)。

 このパンツの特徴はバックポケットの形状です。↓

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ケツ全体を覆うように一枚布が当てられリベットボタンで留める独特な形状をしています。これにより汗と摩擦により傷みやすいケツ周りを補強する意味もあるのかと思われます。カラーはグリーン、ブラウン、ブルーの3色ありましたがグリーンを選択しました。カジュアル感とミリタリーな雰囲気を両方楽しめるかなと思ったので。実際色々と合わせやすいカラーでした。サイズは32です。

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シンゴジラ

 シンゴジラがヒットしているらしい。以前から気になっていたんだけれどなかなか観に行く時間が作れない。エヴァンゲリオンで知られる庵野秀明が監督脚本を務めており、往年のエヴァファンだった友人も観に行って高い評価を与えている。映画館の予告編やネットの予告動画をちらっと見たけど、今回のゴジラはかつての昭和のゴジラファンから見てどう映ったんだろう?私は昭和のゴジラをリアルタイムで観た世代ではありませんが、小学生の頃レンタルビデオでよく昔のゴジラ映画を観て慣れ親しんでいたので今度のボディーから赤い光を発する新しいゴジラの容姿にはちょっと違和感を感じてしまう。もちろん、作り手からしてみれば単なる昔の焼き直しではつまらないだろうし新しいゴジラ映画の構築に挑戦した結果なのだろうから、是非とも映画館で見届けたい。