ブリッジ オブ スパイ

 先日、DVDで映画ブリッジオブスパイを見ました。映画館で観たのですが、面白かったのでもう一度見たいと思ったんです。

 大まかなあらすじは冷戦真っただ中の1957年、トムハンクス演じる弁護士ジェームス・ドノバンが逮捕されたソ連のスパイであるルドルフ・アベルの弁護を担当し、やがてソ連領内で捕らえられた米軍パイロットのフランシス・ゲイリー・パワーズ(ついでに東独ベルリンで逮捕された留学生プライヤーも)とアベルの捕虜交換の交渉に臨みそれを成し遂げるという内容です。スティーブン・スピルバーグ監督作品ということもありクォリティは高かったと思います。印象深かったのがアベルを演じたマーク・ライランスです。一見すると何だか冴えない風貌の絵描きのオッサンなのですが、FBIにアパートに踏み込まれて逮捕されるときも裁判にかけられているときも終始寡黙で落ち着き払っていてスパイとしていつ死んでも覚悟ができている男の凄みをよく表現出来ていたんじゃないでしょうか。目力が素晴らしかったです。ストーリーも、ドノバンの弁護士、公証人としての活動と、CIAがパイロットをリクルートしU-2偵察機を使ったスパイ活動を開始しやがてパワーズが撃墜されるまで、さらにベルリンでプライヤーが逮捕されるいきさつが上手くリンクしてテンポよく進んでいたと思います。ちょっと不満だったのがU-2が撃墜されるまでの描写が少し雑だったかなーということでした。

 映画の舞台となった1950年代のアメリカはアメカジファンの私にとって黄金時代といっても過言ではありません。登場人物の着る服には結構シンパシーを感じます。

 フライトジャケットL-2

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 B-15フライトジャケット(ちょっとわかりにくい)とツイードコート

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 かつてバンド・オブ・ブラザーズやメンフィス・ベルや頭上の敵機を見て痛感したんですが、フライトジャケットはやはり欧米人じゃないと似合いませんね。私もかつてはリアルマッコイズのフライトジャケットを夢中で買い漁っていた時期がありましたが、ことごとく似合ってなくて結局手放してしまいました。手足の短い日本人がああいう体型がもろに出るジャケットを着るとやっぱり変なんですよ。A-2なんかは確かにかっこいいジャケットなんですがどうしても着る人を選んでしまう。フライトジャケットはとっくの昔に卒業しましたが、かつてのイタイ自分を思い出してしまいちょっと感傷に浸ってしまった映画でした。